バッドエンド後の死に戻り転生悪役令嬢は、ヤンデレ皇帝の狂愛を受ける 私が救済の歌姫なんて、聞いてませんわ!
その道すがら、彼は気になることを言い始めた。
「俺はいずれ、母国へ戻るつもりだ」
「大丈夫なんですの? あなたの立場は、あまりよろしくないと聞きましたけれど」
「救済の歌姫を見つけ出した英雄として名を刻めば、今までの悪評は払拭されるだろう」
「私の肩書きが、そんなに価値のあるものとは思えませんけれど……」
難色を示す私を説得するべく、彼は不敵な笑みを浮かべてほくそ笑む。
「ただの公爵令息の嫁より、皇妃のほうが公爵夫人を納得させやすいだろう?」
母親は娘が王太子妃になる未来を望んでいるが、別に私が絶対になるべきとは思っていないはずだ。
姉妹のうちどちらかが夢を叶えてさえくれたら、それでいい。
リナリアはジェラルドに好意的だし、恐らくこのまま結ばれるだろう。
つまり、彼女を説得する必要なんて最初からない。
そのはずなのだが……。
「あの男に逃した魚は大きかったと、後悔させられる。まさしく、一石二鳥だ」
ダグラスは「母親を引き合いに出せば俺の想いを受け入れてくれるはずだ」と思い込んでいるようで、悪い顔をしてこちらの同意を得ようと必死になっている。
それがあまりにもおかしくて、思わず肩を竦めて問いかけてしまった。
「俺はいずれ、母国へ戻るつもりだ」
「大丈夫なんですの? あなたの立場は、あまりよろしくないと聞きましたけれど」
「救済の歌姫を見つけ出した英雄として名を刻めば、今までの悪評は払拭されるだろう」
「私の肩書きが、そんなに価値のあるものとは思えませんけれど……」
難色を示す私を説得するべく、彼は不敵な笑みを浮かべてほくそ笑む。
「ただの公爵令息の嫁より、皇妃のほうが公爵夫人を納得させやすいだろう?」
母親は娘が王太子妃になる未来を望んでいるが、別に私が絶対になるべきとは思っていないはずだ。
姉妹のうちどちらかが夢を叶えてさえくれたら、それでいい。
リナリアはジェラルドに好意的だし、恐らくこのまま結ばれるだろう。
つまり、彼女を説得する必要なんて最初からない。
そのはずなのだが……。
「あの男に逃した魚は大きかったと、後悔させられる。まさしく、一石二鳥だ」
ダグラスは「母親を引き合いに出せば俺の想いを受け入れてくれるはずだ」と思い込んでいるようで、悪い顔をしてこちらの同意を得ようと必死になっている。
それがあまりにもおかしくて、思わず肩を竦めて問いかけてしまった。