君に届け!〜ずっと前から好きでした〜
そんな凛の気持ちなど、蓮は微塵も知らない。蓮にとって凛は「友達の一人」なのだ。そして、凛が自分のことを好きだとは想像すらしていない。
(辛いな……)
泣いてしまいそうになるのを唇を噛み締め、凛は堪える。そんな彼女に、蓮は残酷なお願い事を口にする。
「あのさ、俺が作詞作曲するから、凛にピアノ弾いてほしい!」
「えっ……」
凛の指先が冷たくなっていく。表情を失っていく凛の前で、蓮は真剣な顔で手を合わせていた。
「頼む!こういうお願いできるの凛だけなんだよ!」
凛は唇を噛み締めた。蓮に何かをお願いされるのは、皮肉にもこれが初めてである。
(初めてのお願い事がこれなんだ……)
運命の女神は自分に微笑んではくれなかった。凛は拳を握り締める。好きな人が別の好きな人に対して作った曲を演奏する。これほど残酷なことはないだろう。
(私、まだ「好き」って蓮くんに言う勇気すらないのに……)
蓮は「ダメかな?」と凛を見つめる。凛は無理やり笑顔を浮かべた。
(辛いな……)
泣いてしまいそうになるのを唇を噛み締め、凛は堪える。そんな彼女に、蓮は残酷なお願い事を口にする。
「あのさ、俺が作詞作曲するから、凛にピアノ弾いてほしい!」
「えっ……」
凛の指先が冷たくなっていく。表情を失っていく凛の前で、蓮は真剣な顔で手を合わせていた。
「頼む!こういうお願いできるの凛だけなんだよ!」
凛は唇を噛み締めた。蓮に何かをお願いされるのは、皮肉にもこれが初めてである。
(初めてのお願い事がこれなんだ……)
運命の女神は自分に微笑んではくれなかった。凛は拳を握り締める。好きな人が別の好きな人に対して作った曲を演奏する。これほど残酷なことはないだろう。
(私、まだ「好き」って蓮くんに言う勇気すらないのに……)
蓮は「ダメかな?」と凛を見つめる。凛は無理やり笑顔を浮かべた。