転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
(……ここはいいところだし、ここの人達も皆、いい人だと思う……)
ベッドに頭を預けたら、あっという間に眠気に押し流されそうになる。
「にいちゃ……あたしは……ここの人達……好き」
身体を丸めて横になったユリアは、アーゲルの言葉は聞いていなかった。
「そんなに簡単に信じるなよ……」
そうつぶやいたアーゲルは、ユリアの顔を見つめる。それから、同じようにユリアの横で丸くなったのだった。
ユリアが発熱したのは、それから一週間後のことだった。
「頭痛い……死んじゃう……」
縁起でもないつぶやきが、ユリアの口から漏れた。
ユリアの側につきそったグレイスは、額に冷たいタオルを乗せてくれた。ひんやりとしたタオルが、額の熱を奪っていく。
その冷たさにほっとして、小さく息を吐き出した。
「グレイス様、回復魔術で治しちゃ駄目かな。こんなに頭痛が酷いんじゃ可哀想だ」
「あなた、魔術は独学……だったかしら?」
「……はい」
ぼんやりとした視界の中、アーゲルがグレイスの顔を見上げているのがユリアの目には映った。アーゲルに問われたグレイスは、首を横に振る。
ベッドに頭を預けたら、あっという間に眠気に押し流されそうになる。
「にいちゃ……あたしは……ここの人達……好き」
身体を丸めて横になったユリアは、アーゲルの言葉は聞いていなかった。
「そんなに簡単に信じるなよ……」
そうつぶやいたアーゲルは、ユリアの顔を見つめる。それから、同じようにユリアの横で丸くなったのだった。
ユリアが発熱したのは、それから一週間後のことだった。
「頭痛い……死んじゃう……」
縁起でもないつぶやきが、ユリアの口から漏れた。
ユリアの側につきそったグレイスは、額に冷たいタオルを乗せてくれた。ひんやりとしたタオルが、額の熱を奪っていく。
その冷たさにほっとして、小さく息を吐き出した。
「グレイス様、回復魔術で治しちゃ駄目かな。こんなに頭痛が酷いんじゃ可哀想だ」
「あなた、魔術は独学……だったかしら?」
「……はい」
ぼんやりとした視界の中、アーゲルがグレイスの顔を見上げているのがユリアの目には映った。アーゲルに問われたグレイスは、首を横に振る。