転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
手にしていた本を脇に置いた彼女は、アーゲルを手招きした。声をひそひそとひそめて囁きながら、アーゲルはベッドに近づく。
少し口を開いて、せわしない呼吸を繰り返しているユリアは苦しそうに見えた。
「……熱をさましてあげられればいいのに」
これが前世だったなら、様々な薬があった。頭痛をおさえるもの、解熱するもの、喉の痛みを軽減するもの……。けれど、ここでは違う。
魔法薬もあるけれど、ユリアの年齢ではまだ使うには身体が出来上がっていないらしい。となると、薬草を煎じたものを飲ませるしかないわけで、前世の医薬品のようなわけにはいかないのだ。
「これでも、夕方よりは少し下がったのよ。明日には落ち着くと思うわ」
「……なら、いいけど」
ぼそりと返したアーゲルは、ユリアの顔をのぞき込んだ。すると、気配を感じたのかユリアがうっすらと目を開く。
「……にいちゃ」
「具合、どう?」
「……つらい」
「ん。明日には熱も落ち着くってさ。いい子にしていたら、早くよくなるよ」
「うん」
その会話をするのもやっとだったのだろう。ユリアはすぐに目を閉じた。
また、寝息が聞こえてくる。
少し口を開いて、せわしない呼吸を繰り返しているユリアは苦しそうに見えた。
「……熱をさましてあげられればいいのに」
これが前世だったなら、様々な薬があった。頭痛をおさえるもの、解熱するもの、喉の痛みを軽減するもの……。けれど、ここでは違う。
魔法薬もあるけれど、ユリアの年齢ではまだ使うには身体が出来上がっていないらしい。となると、薬草を煎じたものを飲ませるしかないわけで、前世の医薬品のようなわけにはいかないのだ。
「これでも、夕方よりは少し下がったのよ。明日には落ち着くと思うわ」
「……なら、いいけど」
ぼそりと返したアーゲルは、ユリアの顔をのぞき込んだ。すると、気配を感じたのかユリアがうっすらと目を開く。
「……にいちゃ」
「具合、どう?」
「……つらい」
「ん。明日には熱も落ち着くってさ。いい子にしていたら、早くよくなるよ」
「うん」
その会話をするのもやっとだったのだろう。ユリアはすぐに目を閉じた。
また、寝息が聞こえてくる。