転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 ペラペラの肉を噛み締めながら、ユリアは誓う。絶対に、この家から出ていくんだ。ま

 この家における武力を持たない者の扱いを目の当たりにしてしまったら、この家に忠誠を誓う気にはなれなかった。
 夕食を終えたら、部屋に戻る。

(部屋はちゃんとしててよかった……!)

 記憶にあるサールドの部屋はもっと大きくて、もっと立派な家具が置かれていたけれど、この部屋だってなかなか立派なものだ。
 個室だし、寝具はそれなりに上質のもの。マットレスが硬くて眠れないとか、掛け布団が薄くて眠れないということはなさそうだ。
 それから机と棚。着替えの下着や衣類は棚にしまわれているが、洗い替えを含めて三着しかない。
 前世の記憶を取り戻した今、明日からどうやって生活していくかを考えなければ。少なくとも、もう少しまともな対応をしてもらえる程度には。
 記憶が戻ったばかりで、混乱していたのかもしれない。様々なことを考えているうちに、ユリアはあっさりと眠りに落ちた。

 翌日。
 ユリアはさっそく行動を始めた。
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