転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「にいちゃ、これ、魔術のええと……式? 回路?」
「今は魔術式と言うらしいよ。はーん、表の魔術語は説明書きなのかもな。あーでも、こっちもなんだかつぶれてるね。電子レンジかと思ったんだけど」
「だよねえ、この形だとそうだよねえ」
「冷蔵庫って可能性も」
「あー、サイズ的にホテルに泊まったら台の下に入ってるやつ」
「そうそう」
兄と妹の間でかわされる会話に、周囲の人達はついていけていない。それはそうだろう、ふたりともうっかり前世の知識で会話してしまっている。
「アーゲル、ユリア。お前達、これがなんだかわかるのか?」
並んで箱の中を覗いていたユリアとアーゲルは飛び上がりそうになった。
(……まずい!)
一気にユリアは青ざめた。この前世の知識について、この人達に話すわけにはいかない。
この世界で前世の記憶を持つ人がどのぐらいいるかはわからないけれど、辺境伯家の人達や、目の前にいる冒険者達に不気味がられるのは避けたかった。
「うーん、正確に言うとわからないかなぁ。たぶん、中に入れたものを温めたり冷やしたりするのに使うんだと思うけど」
「お前、魔術語読めたっけ?」
「今は魔術式と言うらしいよ。はーん、表の魔術語は説明書きなのかもな。あーでも、こっちもなんだかつぶれてるね。電子レンジかと思ったんだけど」
「だよねえ、この形だとそうだよねえ」
「冷蔵庫って可能性も」
「あー、サイズ的にホテルに泊まったら台の下に入ってるやつ」
「そうそう」
兄と妹の間でかわされる会話に、周囲の人達はついていけていない。それはそうだろう、ふたりともうっかり前世の知識で会話してしまっている。
「アーゲル、ユリア。お前達、これがなんだかわかるのか?」
並んで箱の中を覗いていたユリアとアーゲルは飛び上がりそうになった。
(……まずい!)
一気にユリアは青ざめた。この前世の知識について、この人達に話すわけにはいかない。
この世界で前世の記憶を持つ人がどのぐらいいるかはわからないけれど、辺境伯家の人達や、目の前にいる冒険者達に不気味がられるのは避けたかった。
「うーん、正確に言うとわからないかなぁ。たぶん、中に入れたものを温めたり冷やしたりするのに使うんだと思うけど」
「お前、魔術語読めたっけ?」