転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「僕はちょっと。ユリアは時間をかければ読める」

 アーゲルがうまく誤魔化してくれて、ユリアはほっと息を吐き出した。
 ジョイはアーゲルの説明で納得してくれたようで、うんうんと頷いている。

「すげーな! ジョイのところに持ってくれば、誰か読める奴を紹介してくれるんじゃないかと思ってたんだよ!」

 クヴァールは目を丸くしてアーゲルとユリアを見つめていた。
 そうか、ここは辺境伯の屋敷だ。専門家にだって伝手(つて)があるに違いない。

「うーん、いるっちゃいるが、今は難しいな」

 ジョイの説明によれば、普段なら辺境伯領で生活している古代魔道具の専門家が、今は請われて王都に赴いているらしい。王家に献上された古代魔道具について、他の専門家達と意見をかわしながら解析しているそうだ。

「王都まで持っていけば、空き時間に見てもらえるとは思う。もともと、その約束で王都に行ってもらったしな」

 その専門家は、基本的には辺境伯家との契約を結んでいて、王宮には出向という形になっているらしい。
 そのため、王都まで魔道具を持っていけば、解読してもらうことは可能だそうだ。
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