転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 と、ロスティは苦笑い。
 ダンジョン等の探索になると、硬いパンを齧って終了ということも多いそうで、こうやってゆっくりと座って食事をできるだけでだいぶ気持ちが変わるらしい。
 そういうものかと考えながら、サンドイッチを口に運ぶ。塩胡椒で味をつけただけの肉だけれど、いい味だ。

「ピクニックみたい」
「本当は、そんなに簡単なものじゃないんだぞ」

 ジョイにつつかれて、ユリアは首をすくめた。たしかに、簡単に考えては駄目だ。
 とても楽しいのは本当のことだけれど。
 昼食をとってから再び奥へと足を進める。そして昼食をとってから少しして到着したのは、遺跡の一番奥と思われる場所だった。
 そこには、作りかけの魔道具と思われるものが散らばっている。ユリアはあたりを観察した。

(ここ、一番奥じゃない気がする……)

 なぜ、ユリアがそう思ったのかと問われてもなんとも言えない。勘のようなものとしかユリア自信にも説明ができないのだ。

「……にいちゃ。どうしたの?」
「うん、ちょっと待って……」

 広い部屋の中央に立ったアーゲルは、目を閉じていた。
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