転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
少なくとも、アーゲルがこの領地の人々を嫌っていないことにユリアは安堵した。
この世界に生まれ落ちたアーゲルは、ユリア以外の人を誰も信用しないように見えていた。
もちろんそれは、記憶が戻る前のユリアを守るためだったという事情があるとはいえ、兄のそんなところを知ったユリアも胸を痛めていたのだ。
けれど今のアーゲルは、辺境伯領の人々になにかできないかと一生懸命考えている。兄のその変化が、ユリアにとっては嬉しかった。
誰も信用しない生き方が、正しいものだとは思っていなかったから。
「前世の記憶も役には立たないよね。こういう時、ラノベだったらほいほい前世の知識で便利グッズを作れるのに」
たぶん、生活に便利な魔道具の開発はできなくないのだ。ユリアが過去の魔道具の開発記録を読み解いて、アーゲルの魔術で再現できたなら。
「……あ」
その時、ポンと手を叩いたのはアーゲルだった。
「ユリア、フリーズドライの作り方って思い出せるか?」
「フリーズドライ?」
「そう、お湯を入れたら、味噌汁とかスープとかできるやつ」
「……あぁ」
この世界に生まれ落ちたアーゲルは、ユリア以外の人を誰も信用しないように見えていた。
もちろんそれは、記憶が戻る前のユリアを守るためだったという事情があるとはいえ、兄のそんなところを知ったユリアも胸を痛めていたのだ。
けれど今のアーゲルは、辺境伯領の人々になにかできないかと一生懸命考えている。兄のその変化が、ユリアにとっては嬉しかった。
誰も信用しない生き方が、正しいものだとは思っていなかったから。
「前世の記憶も役には立たないよね。こういう時、ラノベだったらほいほい前世の知識で便利グッズを作れるのに」
たぶん、生活に便利な魔道具の開発はできなくないのだ。ユリアが過去の魔道具の開発記録を読み解いて、アーゲルの魔術で再現できたなら。
「……あ」
その時、ポンと手を叩いたのはアーゲルだった。
「ユリア、フリーズドライの作り方って思い出せるか?」
「フリーズドライ?」
「そう、お湯を入れたら、味噌汁とかスープとかできるやつ」
「……あぁ」