転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「午後、ユリアと遊ぶんだよ。それが楽しみで」
「そうなのか?」
「にいちゃの魔術の実験をする。結果が楽しみ」

 嘘はついていない。アーゲルの魔術で、どんなスープが作れるのかをユリアも楽しみなのだ。

「……危なくないだろうな」
「爆発とかはしないから、大丈夫。魔術を違う形で使えたらいいなと思って」
「ま、アーゲルがそう言うなら大丈夫だろ。必要だと思えば、結界も使うだろうしな」

 ジョイのアーゲルに対する信頼がすごい。もしかしたら、見た目通りの子供だとは思っていないのかも。

「ちゃんと使えるようになったら教えるから! 見ちゃ駄目だからね!」
「はいはい。俺も今日の午後は忙しいからな。実験の結果が成功だったら教えてくれ」

 ラーヴァルの仕事を手伝っているジョイはジョイで忙しいのだ。冒険者としての仕事の他にもいろいろとやらねばならないことがある。
 アーゲルの収納魔術の中には、実家から持ち出してきた野菜やベーコンがまだ残されている。途中で魔物を狩ってその肉を食べたり、採取した野草をスープに入れたりしていたので、消費しきれなかった分があるのだ。
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