転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「たしかに特産品にしたいとは思っているんだがなあ」

 ラーヴァルとしては、これ以上アーゲルを働かせるつもりはない。辺境伯領の特産品になればいいとは思っているけれど、アーゲルが作る分には限界がある。
 今は、他の魔術師達がアーゲルの魔術を再現できないかと手を尽くしているところで、大々的に売り出すのはその作業が完成してからだと考えているらしい。
 アーゲルとユリアにも、携帯スープの話がどんな風に進んでいるのかを確認させてくれるのは、ラーヴァルがふたりを信じているからだろう。

「あれは、まだ作れる者が少ないんだよ。今のところ、よそに売り出す分までは手が回っていないんだ。実をいうと、現時点で俺達が想定していた以上の売り上げだったりするからなあ」

 駆け出しの冒険者達には少々高いと思っていたが、缶さえきちんと戻せば中身そのものは比較的安価に買える。
 そのため、冒険者歴の浅い者達は、パーティーで一缶とか二缶を買い、依頼が終わったら新しいものを買うというようにしているらしい。
 おまけに湯を入れるだけで美味しいスープができるということも広まっているため、家庭の奥様達も使うようになっている。
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