転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
ジョイの焦る声が聞こえてきて、アーゲルに腕を掴まれたかと思うと、周囲の景色がぐにゃりと歪む。
ユリアが目を瞬かせた時には、辺境伯家から少し離れた丘の上に移動していた。
ジョイがふたりに夕日に染まる街を見せてくれた丘だ。あの時、彼がどれだけこの地を愛しているのか知ったのだった。
「にいちゃ!」
人前で、転移の術を使うのは初めてだった。アーゲルが何を考えて術を使ったのかまではわからない。
「まずい、まずいぞ、ユリア……あいつ、僕らの顔を知ってた」
「……うん」
この領地の人々は、モルヴァーリード家とはさほどかかわりはない。
まだ子供で、社交の場に出ることのないユリアとアーゲルを知っている人はいなかった。
街の人達にしても、両親を失った子供が辺境伯家の遠縁の子が引き取られたということで納得してくれていて、正体を知られるなんて想定もしていなかったのである。
「……ごめん、ユリア。もっと考えておくべきだった」
「それは、あたしも一緒だから」
ユリアが目を瞬かせた時には、辺境伯家から少し離れた丘の上に移動していた。
ジョイがふたりに夕日に染まる街を見せてくれた丘だ。あの時、彼がどれだけこの地を愛しているのか知ったのだった。
「にいちゃ!」
人前で、転移の術を使うのは初めてだった。アーゲルが何を考えて術を使ったのかまではわからない。
「まずい、まずいぞ、ユリア……あいつ、僕らの顔を知ってた」
「……うん」
この領地の人々は、モルヴァーリード家とはさほどかかわりはない。
まだ子供で、社交の場に出ることのないユリアとアーゲルを知っている人はいなかった。
街の人達にしても、両親を失った子供が辺境伯家の遠縁の子が引き取られたということで納得してくれていて、正体を知られるなんて想定もしていなかったのである。
「……ごめん、ユリア。もっと考えておくべきだった」
「それは、あたしも一緒だから」