転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
ふたりは黙って座り、ただ、街を見下ろしていた。
ここに来て、安心するということを再発見した。辺境伯家の人々に愛してもらっていると知った。
だからこそ、アーゲルもどうしたらいいのかわからないのだろう。彼が口を閉じたままなのは珍しい。
「……ごめん」
長い沈黙を破って、彼はそう言った。
「ごめんって何が?」
「いきなり、こんなところまで転移してきちゃった」
「あたしは、別に……でも、ジョイ達はびっくりしただろうね」
アーゲルが転移魔術を使えるなんて、辺境伯家の人達は知らない。アーゲルとユリアがいきなり消えて、彼らはさぞやびっくりしているだろう。
「……僕さ、ここに来られてよかったと思ってるんだよ」
「うん。知ってる」
アーゲルがぼそぼそと話を始めた。
誰も信じられなかった。信じられるのはユリアだけ。
けれど、辺境伯領の人達は、誰もアーゲルを利用しようとはしなかった。
アーゲルとユリアの作った『携帯スープ』にしたって、必要最低限だけをアーゲルに作らせ、商人が買いたいと来ても、アーゲルを無理に働かせようとはしなかった。
「でも、このままここにいたら、僕達……」
ここに来て、安心するということを再発見した。辺境伯家の人々に愛してもらっていると知った。
だからこそ、アーゲルもどうしたらいいのかわからないのだろう。彼が口を閉じたままなのは珍しい。
「……ごめん」
長い沈黙を破って、彼はそう言った。
「ごめんって何が?」
「いきなり、こんなところまで転移してきちゃった」
「あたしは、別に……でも、ジョイ達はびっくりしただろうね」
アーゲルが転移魔術を使えるなんて、辺境伯家の人達は知らない。アーゲルとユリアがいきなり消えて、彼らはさぞやびっくりしているだろう。
「……僕さ、ここに来られてよかったと思ってるんだよ」
「うん。知ってる」
アーゲルがぼそぼそと話を始めた。
誰も信じられなかった。信じられるのはユリアだけ。
けれど、辺境伯領の人達は、誰もアーゲルを利用しようとはしなかった。
アーゲルとユリアの作った『携帯スープ』にしたって、必要最低限だけをアーゲルに作らせ、商人が買いたいと来ても、アーゲルを無理に働かせようとはしなかった。
「でも、このままここにいたら、僕達……」