転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「よく考えたらさ、あたし達偽名を使うことすらしてないんだよね。きっと、いつかは気づかれちゃったんじゃないかな」
アーゲルもユリアも、家を離れてからも名前を変えることすら思いつかなかった。
勘のいいひとなら、ふたりの正体に気づいたかもしれない。
(……どういう結論を出すのかな)
ユリアは、アーゲルをそっと見守った。
アーゲルがどんな結論を出したとしても、ユリアは彼についていく。それは決めていたけれど、彼をせかして結論を出させるような真似はしたくなかった。
「僕達、ここにいない方がいいのかも。やっぱり、もう一度……」
出て行こうか、とアーゲルは続けたかったのだろう。けれど、その言葉は乱入者によって遮られた。
「お前達、こんなところにいたのか。探したぞ!」
「ジョイ!」
悲鳴じみた声をあげたアーゲルが、ユリアの腕を掴もうとする。けれど、ジョイの方が圧倒的に早かった。
転移する間もなく、ふたり揃ってジョイの腕の中に抱え込まれる。
「……待って、ジョイ、待って、僕達!」
「お前なあ、転移魔術が使えるなら先に言っとけよ。いきなり消えるからびっくりしたじゃないか」
アーゲルもユリアも、家を離れてからも名前を変えることすら思いつかなかった。
勘のいいひとなら、ふたりの正体に気づいたかもしれない。
(……どういう結論を出すのかな)
ユリアは、アーゲルをそっと見守った。
アーゲルがどんな結論を出したとしても、ユリアは彼についていく。それは決めていたけれど、彼をせかして結論を出させるような真似はしたくなかった。
「僕達、ここにいない方がいいのかも。やっぱり、もう一度……」
出て行こうか、とアーゲルは続けたかったのだろう。けれど、その言葉は乱入者によって遮られた。
「お前達、こんなところにいたのか。探したぞ!」
「ジョイ!」
悲鳴じみた声をあげたアーゲルが、ユリアの腕を掴もうとする。けれど、ジョイの方が圧倒的に早かった。
転移する間もなく、ふたり揃ってジョイの腕の中に抱え込まれる。
「……待って、ジョイ、待って、僕達!」
「お前なあ、転移魔術が使えるなら先に言っとけよ。いきなり消えるからびっくりしたじゃないか」