転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「お、怒ってない……?」
ジョイを見上げるアーゲルの顔は、途方にくれているようにユリアの目には見えた。まるで、迷子だ。自分が、どこに行けばいいのかわからない迷子。
「怒るはずないだろ」
「だって、僕達……モルヴァーリード伯爵家の」
続けようとしたアーゲルの口は、ジョイの手によって塞がれた。にやっとした彼は、アーゲルとユリアをまとめて担ぎ上げてしまう。
「難しい話は、帰ってからにしようぜ。お前達がいきなり消えるから、皆、慌てて探してるんだぞ」
首に下げていた笛を口にくわえたジョイは、それを鳴らす。ピィィーと高い音を響かせたかと思うと、街のあちこちから同じような音が帰ってきた。
「この音は?」
「お前らを見つけたって合図。ほら、そこに馬がいるから乗って帰るぞ」
少し離れたところでは、ジョイの愛馬が草を食べて待っていた。どこにも繋がれていないのに、尾をゆったりと左右に振り、むしゃむしゃと草を食べている。
「悪い。待たせたな――ほら、乗れ」
ジョイを見上げるアーゲルの顔は、途方にくれているようにユリアの目には見えた。まるで、迷子だ。自分が、どこに行けばいいのかわからない迷子。
「怒るはずないだろ」
「だって、僕達……モルヴァーリード伯爵家の」
続けようとしたアーゲルの口は、ジョイの手によって塞がれた。にやっとした彼は、アーゲルとユリアをまとめて担ぎ上げてしまう。
「難しい話は、帰ってからにしようぜ。お前達がいきなり消えるから、皆、慌てて探してるんだぞ」
首に下げていた笛を口にくわえたジョイは、それを鳴らす。ピィィーと高い音を響かせたかと思うと、街のあちこちから同じような音が帰ってきた。
「この音は?」
「お前らを見つけたって合図。ほら、そこに馬がいるから乗って帰るぞ」
少し離れたところでは、ジョイの愛馬が草を食べて待っていた。どこにも繋がれていないのに、尾をゆったりと左右に振り、むしゃむしゃと草を食べている。
「悪い。待たせたな――ほら、乗れ」