転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 今、『あの人達』とアーゲルが言ったのは、この家で暮らしている伯爵家の人々だ。彼の中では、家族と呼びたくないらしい。それは、ユリアも同じだけれど。

「図書室の本、できるだけいっぱい覚えておく」

 タイトルを見れば、内容を記憶しておく書物とそこまでしなくていい書物の区別がつくだろう。優先順位をつけて、中身を確認していけばいいか。
 午後、アーゲルは出かけて行った。おやつの時間には戻ってくるそうだ。その間にユリアは図書室の本をさらに確認する。

(上の方の本が取れればいいのに)

 椅子に乗って手を伸ばしても、届く範囲には限界がある。
 アーゲルがいれば、魔術で取ってもらえるだろうか。それは後日にして、ユリアは下の方にある本だけ調べていく。
 タイトルで惹かれるものがあったら、本棚から取り出して中身を確認。できる限り、書かれていることを頭に詰め込んでいく。
 こうして、午前中は共に図書室で過ごし、午後は別々に行動する。
アーゲルが帰ってきたら、こっそりおやつを一緒に食べて、庭で体力づくり。
 家の中に引きこもりでは体力が衰えてしまうとふたりとも理解しているのだ。
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