転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「……どこまで温度を低くするのかしら」
「これって、ものすごい低温よね」
ユリアをアーゲルの隣に座らせたティリスは、自分はロスティの横に移動する。
「うん、だけど……今の設計だと効率が悪すぎて。ロスティぐらい魔力がないと使えないと思うんだ」
「ロスティならいけそうね。私でもいけるだろうけど、ぎりぎりかしら……」
ティリスは、顎に指を当てる。もう片方の手で、空中になにか描き始めた。
天井に目を向けた彼女の指が動く。首を横に振り、また新たになにか書き始めた。
「……小さくする必要はないんじゃないかしら?」
「そう?」
ロスティは、テーブルの上に置かれていたペンと紙を引き寄せる。
「魔道具は大きくていいのではないかしら。携帯スープを大量に仕込むのだから、たくさんの魔力が必要になるのは当然でしょう?」
ロスティは、引き寄せた紙にしきりになにか書きつけていた。
「たぶん、魔道具を起動するのに必要な魔力の消費量だけをなんとか押さえたらいいと思うの」
「なるほど! 僕、家庭に置けるぐらいの大きさにした方がいいかと思ってた」