転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
この家では甘いものなんてものすごい贅沢(ぜいたく)品なので、ユリアの口にはめったに入らない。アーゲルが買ってきてくれる蜂蜜たっぷりの揚げパンは、ユリアの好物だ。
「待ってる。いい子にして待ってる!」
「うん、じゃあそろそろ……」
と、アーゲルが腰を上げようとした時だった。
「にいちゃ!」
アーゲルの肩越しに、後ろの方を見ていたユリアが悲鳴をあげる。
向こう側から走ってきたのは、キラーコッコと呼ばれる魔物だった。
今まで実物を見たことはなかったけれど、図書室の魔物図鑑で見たことがあるから知っている。鶏の五倍ほどの大きさがあり、口から炎をはく魔物だ。
「おい、どこに行くんだ? 俺はこっちだぞ!」
ものすごい勢いで走ってくるキラーコッコの背後から、剣を抜いたサールドが追いかけてくる。サールドは、目の前にユリアやアーゲルがいるのはまったく気にしていない様子だった。
「ユリア、逃げろ!」
「うん!」
ユリアとアーゲルは、もちろん全速力で逃げた。
(たしか、急に向きを変えるのは苦手だったはずだから……)
「待ってる。いい子にして待ってる!」
「うん、じゃあそろそろ……」
と、アーゲルが腰を上げようとした時だった。
「にいちゃ!」
アーゲルの肩越しに、後ろの方を見ていたユリアが悲鳴をあげる。
向こう側から走ってきたのは、キラーコッコと呼ばれる魔物だった。
今まで実物を見たことはなかったけれど、図書室の魔物図鑑で見たことがあるから知っている。鶏の五倍ほどの大きさがあり、口から炎をはく魔物だ。
「おい、どこに行くんだ? 俺はこっちだぞ!」
ものすごい勢いで走ってくるキラーコッコの背後から、剣を抜いたサールドが追いかけてくる。サールドは、目の前にユリアやアーゲルがいるのはまったく気にしていない様子だった。
「ユリア、逃げろ!」
「うん!」
ユリアとアーゲルは、もちろん全速力で逃げた。
(たしか、急に向きを変えるのは苦手だったはずだから……)