転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「あんまりよくはないけどな。自分のところの領民を守ろうとしたらそうなるんだよ。実際、十年前にも他の領地であった」

 特に今回、魔物の発生した場所は、互いの領地の境界に近い位置だ。こちらに魔物を追い込むのも難しくはないらしい。

「……僕、そうはならない気がするな」
「なぜ、そう思う?」
「あの人は、自分達の武に誇りを持っている。それがいいか悪いかは別としてね」

 アーゲルが言いたいのは、他の領地に自分達のところで発生した魔物を押し付けるような真似をするだろうか、ということだ。
 それならば、領地内で大きな被害を出したとしても、自分達のところでなんとかしようとするのではないだろうかというのがアーゲルの考えだった。

「普通は、そういう時ってどうするの?」

 手を上げて、発言の許可を得てからユリアが問う。

「そういう時は、協力を求めるんだ。少なくとも、俺ならそうする」

 魔物討伐にあたり、二つの領地で協力したならば、被害を大いに減らせる可能性もある。
< 245 / 270 >

この作品をシェア

pagetop