転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「……魔物発見。ちょっと待ってて」
「うん」

 あの家が、アーゲルを役立たず扱いしていたのは本当におかしい。
 今だって、『索敵』の魔術であたりをくまなく調べ、今夜の獲物になりそうな魔物がいれば、アーゲルがすかさず仕留めるのだ。

「ごめんねえ、にいちゃ。あたし、そっちじゃ役に立てないし」
「問題ないよ。これなら、一週間分の食料にはなるな。ユリアが食べられる植物を見つけてくれるから、街に行く回数を減らせてるわけだし」

 魔物の肉は、アーゲルが『解体』の魔術であっという間に解体してしまう。こんな魔術、狩人だって覚えていないだろうに。
 街に行った時、魔物から取れる魔石や、皮や骨、角等も冒険者組合に売れる。
 何を売るかは、アーゲルが決める。
 角ウサギや森モグラは子供でも狩れる魔物だから、魔石を持って行って大丈夫。
 今アーゲルが倒したみたいな巨大猪は、大人が数人がかりで倒す魔物だから、魔石はしばらく外には出せない。
 こうやって、ちゃんと常識もアーゲルが覚えていてくれるから、ユリアは安心していられるのだ。

「よし、解体してっと」

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