転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「どこか、大きめの街からちょっと離れたところに隠れ家を作るのもいいんじゃないかな。食料の確保には困らないと思うんだけど」

 スキップするような足取りで歩いていたら、アーゲルが不意に口にした。

「街からちょっと離れたところ?」
「うん。この世界って意外と放置されてる小屋とか多いじゃない? しばらく、そういうところで暮らすのもありかなぁって」

 ユリアは、アーゲルの提案をじっくりと考えてみた。
 毎日こうしてアーゲルと歩くのは楽しい。今のところ激しい雨に降られたことはないけれど、アーゲルの結界があれば雨も風もなんなら雪が降ったってしのげる。
 だから、今のところ大きな不便は感じていないけれど、アーゲルがそう言うのならば、どこか腰を落ち着けるのもいいだろうか。
 あまりにも生家に近すぎて最初から候補にすら入れていなかったが、家を出て三日目の朝には、森の中に最近使われた形跡のない小屋を発見してもいる。
 同じような小屋を、きっとどこかで見つけられるだろう。そうしたら、そこに住みつくのもありだろうか。

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