転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「そこに階段作りなよ」
「そっか」
アーゲルがまた、短杖を振る。
とたん、もともとの防壁の高さまで一気に作り上げられる硬い土の階段。迷うことなくアーゲルはそこを駆け上がり、ユリアも続く。
アーゲルに続いて壁に駆け上がったユリアは目を丸くした。
向こう側から次々に魔物が押しかけてきているようだった。『星を守る者』が行ったのとは別の方角だ。彼らはこの異常に気づいているのだろうか。
「見たこともない魔物がいるぞ」
ふたりに続いて上ってきた村人が、悲痛な声をあげる。初見の魔物を的確に退治するのは難しい。
「落ちついて! あたし、わかるから!」
ユリアは、村人をなだめようとした。
伯爵家を離れる前、図書室でたくさんの魔物図鑑を記憶してきた。その知識を、今ここで惜しみなく発揮すべきだ。
「ユリア、あの魔物の弱点は?」
アーゲルが指さしたのは、巨大な芋虫のような魔物である。
「火に弱い!」
「じゃあ、あれは?」
次に指さされたのは、犬のような姿なのに、全身を岩のようなもので覆われている魔物だった。
「そっか」
アーゲルがまた、短杖を振る。
とたん、もともとの防壁の高さまで一気に作り上げられる硬い土の階段。迷うことなくアーゲルはそこを駆け上がり、ユリアも続く。
アーゲルに続いて壁に駆け上がったユリアは目を丸くした。
向こう側から次々に魔物が押しかけてきているようだった。『星を守る者』が行ったのとは別の方角だ。彼らはこの異常に気づいているのだろうか。
「見たこともない魔物がいるぞ」
ふたりに続いて上ってきた村人が、悲痛な声をあげる。初見の魔物を的確に退治するのは難しい。
「落ちついて! あたし、わかるから!」
ユリアは、村人をなだめようとした。
伯爵家を離れる前、図書室でたくさんの魔物図鑑を記憶してきた。その知識を、今ここで惜しみなく発揮すべきだ。
「ユリア、あの魔物の弱点は?」
アーゲルが指さしたのは、巨大な芋虫のような魔物である。
「火に弱い!」
「じゃあ、あれは?」
次に指さされたのは、犬のような姿なのに、全身を岩のようなもので覆われている魔物だった。