転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
第三章 俺達と家族にならないか
数日村で過ごした後、一行は村を出発することになった。
 退治した魔物を解体し、必要な素材を取り、焼却処分するのにそのぐらいの時間がかかってしまったのである。

「それにしても、やるわねぇ」

 ティリスが、アーゲルの頭をかき回している。アーゲルは迷惑そうなしかめっ面になっていたけれど、彼女の手から逃れようとはしなかった。

「クヴァール、痕跡が見つからなかったことは気にするな。辺境伯様に情報を伝えておこう」
「……うん。単に俺が気付かなかっただけならいいんだけど」

 兄であるゼバルの言葉にも、クヴァールは納得がいっていない様子だった。いや、自信をなくしてしまっているという方が正解なのかもしれない。

「何を言っているの? 私達は、クヴァールが斥候として一人前なのはきちんとわかっているわ。だから、パーティーに入れたんですからね」

 肩を落としているクヴァールの肩に手を置いたのはロスティだ。なんだかんだで、一番年下のクヴァールのことを気遣っているのだろう。
 そんな『星を守る者』から少し離れて、ジョイは深刻な顔をしている。
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