転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 彼は、なにかが気になってしかたないらしい。何が気になっているのか、ユリアは聞くつもりもないけれど。

「冒険者組合には、皆さんがサル豚を討伐してくれたことを連絡してあります。その手紙も見せてくだされ。それと、お子さん方の活躍についても」

 村長は使用人を一番近い町の冒険者組合に向かわせ、彼らのパーティーが、村から直接依頼を受けてくれたことをちゃんと連絡したそうだ。
 その時、彼らが出した条件も記載した手紙を書いてくれて、冒険者組合で処理ができるようにしてくれたという。
 それと、皆が気にしている魔物の出没について。これは辺境伯家で調べた方がいいだろうということで、そちらに使者が出ているそうだ。
 当事者であるユリアとアーゲルも、辺境伯の前で話をしなければならないらしい。

(……逃げられなくなってる気がする)

 馬車に乗せられて、そう思う。馬車の振動は心地がよくて、つい眠気を誘われる。
 けれど、油断しては駄目だ。

「にいちゃ、にいちゃはどう思う?」
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