転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
「……わからなくなった。あんなことがあるなら……どこか、守ってくれるところを探すべきなのかも。領都なら、しっかりと守られているだろうし……ジョイの言う施設で大人になるまで暮らした方がいいのかもしれない」
「にいちゃ。あたしは、にいちゃについていくからね」
アーゲルの気持ちがぐらぐらしているのに、ユリアは気づいていた。
前世の頃も優しいお兄ちゃんではあったけれど、こちらの世界で再会してから、それに拍車がかかっている気がしてならない。
きっと、周囲の大人達には頼れないと思っているのだろう。
「少し寝たらいいよ。寝たら、きっといい考えも浮かぶしね」
「うん」
だから、ユリアにできるのはアーゲルを少しでも休ませてあげることだけ。
お互いにもたれるようにして眠っている子供達に、同乗者達が優しい目を向けているのにはふたりとも気づいていなかった。
辺境伯家の屋敷があるという領都にたどり着いたのは、それから三日後のことだった。
辺境伯領の領都はぐるりと高い塀に囲われている。きっと、魔物が多数出てきたら周辺住民はこの中に逃げ込むのだろう。
「お帰りなさいませ」
「にいちゃ。あたしは、にいちゃについていくからね」
アーゲルの気持ちがぐらぐらしているのに、ユリアは気づいていた。
前世の頃も優しいお兄ちゃんではあったけれど、こちらの世界で再会してから、それに拍車がかかっている気がしてならない。
きっと、周囲の大人達には頼れないと思っているのだろう。
「少し寝たらいいよ。寝たら、きっといい考えも浮かぶしね」
「うん」
だから、ユリアにできるのはアーゲルを少しでも休ませてあげることだけ。
お互いにもたれるようにして眠っている子供達に、同乗者達が優しい目を向けているのにはふたりとも気づいていなかった。
辺境伯家の屋敷があるという領都にたどり着いたのは、それから三日後のことだった。
辺境伯領の領都はぐるりと高い塀に囲われている。きっと、魔物が多数出てきたら周辺住民はこの中に逃げ込むのだろう。
「お帰りなさいませ」