交換殺人日記
朝以降、甘枝たちはあたしに近づいてこなかった。


そのため、あたしが甘枝たちに怯えることはなかった。


むしろ甘枝の方があたしの顔を見て怯えている様子だった。


「ふふっ」


一気に立場が逆転されたみたいで面白かった。





放課後、まだ生きている甘枝の後をこっそり着いて行った。


甘枝はどうやら電車通学をしているようだ。


実行されるならきっと今だ。


あたしは電車に乗って行きたいところもなかったけど、どうしても甘枝が死ぬところを見たくて改札を通った。


駅のホームには人が多かった。


きっと誰かとぶつかって落ちるのだろう。


そう思った。


電車が来るまで後1分。


まだかなとわくわくしながら待っていた。


少しして、アナウンスが流れた。


「1番ホームに電車が参ります」


「もうすぐだ」と思ったそのとき、甘枝の後ろをカップルがイチャイチャしながら通ろうとしていた。


そしてカップルが後ろを通り始めたとき、彼氏の腕が甘枝の背中に当たった。


それもおもいっきり。


「きゃあ!」


甘枝はバランスを崩して落ちた。


そのとき、電車が来た。


甘枝に当たるまで…。


「さん、にー、いち」


『ドンッ!』


大きな音と共に甘枝のカラダがバラバラになり、血が飛び散った。


「いやあああ!」


「きゅ、救急車!」


周りは一瞬で大騒ぎ。


甘枝を腕で押した彼氏は唖然としている。


そして彼女は彼氏を指差し「人殺し!」と叫んでいた。


その声でカップルの周りには、彼氏を囲むように人だかりができた。


あたしは笑いそうになるのを必死に堪えて、駅を出た。


そして誰もいない薄暗い細い道に入って、大声で笑った。


「あーあ、面白い」


これでいじめっ子のうちのひとりが死んだ。


甘枝が死んだと聞いたとき、あの3人はどんな反応をするだろうか。


「明日が楽しみだなー」


あたしは再び大声で笑って、スッキリした気分で家に帰った。
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私は弱い人が嫌いだ。 だから今日も弱い人をいじめ、強い人を味方につける。 「もしも私がいじめられる側だったら」なんて、一度も考えたことがなかった。 自分がいじめられて、初めて気づくことができたこの気持ち。 もう二度と、同じ過ちを犯したくない。 "ここで私は、明日の私を待つ" いじめのない世界を、私は見つけたいから。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「第2回1話だけ大賞」エントリー中!!

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