あおいくん、付き合って!
 なんだか心細いけど、きっと俺の邪魔にならないようにとあいつなりに配慮してくれたんだろう。

 あれ? 俺、ラブレターをくれた子に告白されるかもしれないってことだよな?

 そこで俺が「OK」って返事をしたら、平民Bは卒業。

 憧れの彼女と一緒に海に行ってはしゃいだり、夏祭りに行って花火を見たり、ときには冷房の効いた図書館で一緒に課題をやったり……ヤバいヤバいヤバい。幸せな妄想が止まらない!

 でも、ここで立ち止まってはいられない。今すぐに中庭に向かおう!

 ダッシュで校舎を出た俺は、青々とした緑で生い茂る中庭へと向かった。

 ドキドキしながら奥へと進んでいくと、開けた場所にある、バラの生垣の前に人がいた。

 はちみつ色の髪に、すらりと長い手足。

 すべてのパーツが完璧な、華やかなイケメン顔。

 ん? イケメン……?

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