アンコールはリビングで
2. 不器用な秘密

俺はソファに沈めていた背を起こし、声のした方へと顔を向けた。

「凪、遅かったな。どうした、大丈夫か?」

カーテンを片手で押し開けて入ってきた凪は、ホテルのロゴが入った大判の真っ白なバスタオルで、自分の上半身から太ももまですっぽりと隠すように包まっていた。

「う、うん……大丈夫……だけど。……大丈夫じゃない」

「……は? どっちだよ」

意味が分からず首を傾げる俺をよそに、凪は背中でカーテンをぴったりと閉め、そのまま俺の元へとやってきた。

そして、俺が座っているソファのすぐ横に、なぜか俺に背を向けるような形でちょこんと座り込んだのだ。

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