アンコールはリビングで
4. 夜の水温

「うわっ、冷た……くはないね。ちょうどいい温度」

プールに身体を沈めた凪が、気持ちよさそうに目を細める。

夜風は生温かいが、水の中は程よくひんやりとしていて、昼間に身体の芯まで溜め込んだ熱を心地よく冷ましてくれた。

「だろ。温水プールだから、夜でも寒くねぇんだよ」

俺たちは並んで水の中に浸かり、ぷかぷかと浮かぶようにしてプールの端の方へと移動した。

静かな水音が響き、遠くのラウンジミュージックが水面を滑るように聞こえてくる。

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