アンコールはリビングで
「お、やんのか」

俺は笑いながら、水の中で彼女の腰をぐいっと引き寄せた。

「わっ……湊、ちょっと……!」

周囲には数組の客がいるが、誰も俺たちのことなど気にしていない。

とはいえ、ここは公共の場だ。

俺は彼女をプールの少し暗がりになっている死角へと誘導し、壁際に彼女を追い詰めるようにして、その身体を深く抱き寄せた。

「……湊、だめだよ。見られちゃう……」

凪が焦ったように小声で窘めてくるが、俺は彼女の腰に回した腕の力を緩めなかった。

「暗いから見えねぇよ。……それに、こんな水着姿見せられといて、俺が何もしねぇで我慢できるわけねぇだろ」

「……っ」

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