アンコールはリビングで
「カクテル言葉ってのがあってよ。ホワイト・レディは『純心』って意味があったんだけど……飾らない真っ直ぐな凪に合ってんなって、あの時思ってたわ」

今日の非日常な空気のせいか。

それとも、アルコールが良い具合に回っているせいか。

普段なら絶対に言わないような気恥ずかしい言葉が、照れることもなく自然と口からこぼれ落ちた。

「えっ……そんな意味があったの……! 知らなかった……」

暗がりでも分かるくらい、凪が顔を真っ赤にして驚いている。

その顔がたまらなく可愛くて、俺はさらに言葉を重ねた。

「で。俺が頼んだのは『キャロル』。『この想いを君に捧げる』……俺がそんな意味を込めて選んだなんて、知らねぇだろうなって思いながら飲んでたわ」

「…………っ」

一年半越しに明かされた俺の激重な愛情と執着に、凪は完全に言葉を失い、グラスを持ったまま固まってしまった。

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