アンコールはリビングで
3. 理性の決壊
***
エレベーターが最上階の客室フロアに到着し、静かな廊下を歩く間も、彼と繋いだ手からはドクドクと互いの脈拍が伝わってきた。
バーでの彼は、信じられないくらい素直で、甘かった。
あの日からずっと言わずにいたカクテル言葉を打ち明けて、あんなにもストレートに愛情を伝えてくるなんて。
今でもまだ、私の頭の中はアルコールと彼の言葉の熱でふわふわと痺れている。
「ここだ」
湊がルームキーをかざし、重厚なドアがガチャリと音を立てて開いた。
部屋に入った瞬間、目の前の大きな窓いっぱいに、宝石箱をひっくり返したような東京の夜景が広がっていた。
「わぁ……っ、すごい……!」
私が思わず歓声を上げて窓の方へ歩いて行こうとした、その時だった。
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エレベーターが最上階の客室フロアに到着し、静かな廊下を歩く間も、彼と繋いだ手からはドクドクと互いの脈拍が伝わってきた。
バーでの彼は、信じられないくらい素直で、甘かった。
あの日からずっと言わずにいたカクテル言葉を打ち明けて、あんなにもストレートに愛情を伝えてくるなんて。
今でもまだ、私の頭の中はアルコールと彼の言葉の熱でふわふわと痺れている。
「ここだ」
湊がルームキーをかざし、重厚なドアがガチャリと音を立てて開いた。
部屋に入った瞬間、目の前の大きな窓いっぱいに、宝石箱をひっくり返したような東京の夜景が広がっていた。
「わぁ……っ、すごい……!」
私が思わず歓声を上げて窓の方へ歩いて行こうとした、その時だった。