アンコールはリビングで
カーテンの隙間から差し込んだ朝の光が、フローリングの上にひとすじ伸びている。

ぼんやりとその光を眺めながら、私は自分の足先をパタパタと揺らした。

普段の私なら、休日の朝からこんなだらしない格好で転がったりはしない。

自分が年上だからとか、湊のほうが疲れているからとか、無意識のうちにしっかりした彼女でいようと遠慮してしまうからだ。

けれど、今朝は特別だ。

(……たぶん、全部あれのせい)

< 1,039 / 1,077 >

この作品をシェア

pagetop