アンコールはリビングで
何をしても、どれだけ甘えても、彼は必ず私を丸ごと受け止めてくれる。

そう疑いもせずに信じられたから、私は今日、こんなにも素直なワガママでいられたのだ。

もっと甘えろと、湊はこれまでにも何度も私に言ってくれていた。

それでも私は、そのたびに「私が年上だから」と笑って受け流し、甘えたい気持ちのほうに分厚い蓋をしてきたのだ。

そこまで考えて、私はふと、あることに気がついた。

普段、湊が私に対して見せる、あの俺様で強引な態度。

あれはただの理不尽なワガママではなく、『凪なら絶対に俺を受け入れてくれる』と信じ切っているからこその、湊なりの不器用な甘え方だったんじゃないだろうか。

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