アンコールはリビングで
(……理紗のこれからの食卓に、似合うもの)

私は棚から、温かみのある土の質感が生きた、少し深めのアイボリーの茶碗を手に取った。

これにご飯をよそって、向かい合って座る二人の景色を想像してみる。

「……凪、こっちの色はどうだ?」

湊が隣の棚から、深い瑠璃色の釉薬がかかった茶碗を手に取って、私に見せていた。

「入籍日に赤飯炊くくらいだし、案外和食に凝ってんのかもな。これならシンプルに白米が綺麗に映えるし、他のおかずが並んでも引き立つんじゃねぇの」

「あっ……ほんとだ。すごく綺麗な色。それに、こっちのアイボリーの方と並べると、ペア感がすごく自然だね」

満足そうに頷く彼を見て、私は思わずくすっと笑ってしまった。

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