アンコールはリビングで
早速行われたキックオフミーティング。
会議室には、クライアントである施設オーナー、プロジェクトを統括する白井不動産、そして実務を担当する我々大亜印刷の三社が顔を揃えた。
全体進行の確認は、白井不動産側のベテラン部長が仕切り、順調に進んだ。
このまま顔合わせは穏便に終わるかと思われた、その時だ。
「……では、各エリアの担当者を紹介します」
部長の言葉と共に、白井不動産の席から一人の若い男性社員が立ち上がり、こちらへ歩み寄ってきた。
一瞬、会議室の空気が変わったのが分かった。
目を引く容姿。180センチを超えていそうな長身に、見るからに仕立ての良さそうなスリーピースのスーツ。
ただ歩いてくるだけで画になる、まるでドラマから抜け出してきたような「王子様」だ。
私の隣に座っていた後輩の女子社員が、分かりやすく「ぽーっ」と頬を染めて彼を見つめているのが視界の端に入った。
そんな端正な顔立ちの彼――早瀬湊が、冷ややかな瞳で私たちを見渡し、口を開いた。
会議室には、クライアントである施設オーナー、プロジェクトを統括する白井不動産、そして実務を担当する我々大亜印刷の三社が顔を揃えた。
全体進行の確認は、白井不動産側のベテラン部長が仕切り、順調に進んだ。
このまま顔合わせは穏便に終わるかと思われた、その時だ。
「……では、各エリアの担当者を紹介します」
部長の言葉と共に、白井不動産の席から一人の若い男性社員が立ち上がり、こちらへ歩み寄ってきた。
一瞬、会議室の空気が変わったのが分かった。
目を引く容姿。180センチを超えていそうな長身に、見るからに仕立ての良さそうなスリーピースのスーツ。
ただ歩いてくるだけで画になる、まるでドラマから抜け出してきたような「王子様」だ。
私の隣に座っていた後輩の女子社員が、分かりやすく「ぽーっ」と頬を染めて彼を見つめているのが視界の端に入った。
そんな端正な顔立ちの彼――早瀬湊が、冷ややかな瞳で私たちを見渡し、口を開いた。