アンコールはリビングで
「……ありがとう、凪さん」
喉の奥が熱くなり、声が少し震えた。
これ以上話していると、本当に泣いてしまいそうだ。
「……なんか、すげぇプレゼントもらった気分です」
『え? プレゼント?』
「あ……いや。実は今日、俺の誕生日なんです」
言ってから、しまったと思った。
こんな重い相談をした上に、誕生日アピールまでするなんて、面倒くさい男だと思われないだろうか。
けれど、電話の向こうから聞こえてきたのは、弾むような明るい声だった。
『えっ! 嘘、今日なの!?』
彼女の焦ったような声が響く。
『ちょっ、もう今日終わっちゃうじゃん! なんで早く言ってくれないのー!』
「いや、そんな祝ってもらう歳でもないし……」
『何言ってんの! 25歳でしょ? 大事な節目じゃん!』
電話の向こうで、ガサゴソと何かが動く音がして、彼女が安堵したように息を吐く。
『……あぶなー、間に合ってよかった……』
一拍おいて、彼女はとびきり優しく、お祝いの言葉をくれた。
『……早瀬くん、お誕生日おめでとう!生まれてきてくれて、歌ってくれて、本当にありがとう!』
心からの祝福。
その「おめでとう」の響きが、迷っていた俺の背中をバンッ!と叩いた気がした。
(……あぁ、勝てねぇな)
この人の笑顔を守るためなら、俺はどんなイバラの道でも走っていける。
「……ありがとうございます。一生、忘れません」
『うん! また改めてお祝いしよ? 今日はもう遅いから、ゆっくり休んでね』
「……はい。おやすみなさい」
喉の奥が熱くなり、声が少し震えた。
これ以上話していると、本当に泣いてしまいそうだ。
「……なんか、すげぇプレゼントもらった気分です」
『え? プレゼント?』
「あ……いや。実は今日、俺の誕生日なんです」
言ってから、しまったと思った。
こんな重い相談をした上に、誕生日アピールまでするなんて、面倒くさい男だと思われないだろうか。
けれど、電話の向こうから聞こえてきたのは、弾むような明るい声だった。
『えっ! 嘘、今日なの!?』
彼女の焦ったような声が響く。
『ちょっ、もう今日終わっちゃうじゃん! なんで早く言ってくれないのー!』
「いや、そんな祝ってもらう歳でもないし……」
『何言ってんの! 25歳でしょ? 大事な節目じゃん!』
電話の向こうで、ガサゴソと何かが動く音がして、彼女が安堵したように息を吐く。
『……あぶなー、間に合ってよかった……』
一拍おいて、彼女はとびきり優しく、お祝いの言葉をくれた。
『……早瀬くん、お誕生日おめでとう!生まれてきてくれて、歌ってくれて、本当にありがとう!』
心からの祝福。
その「おめでとう」の響きが、迷っていた俺の背中をバンッ!と叩いた気がした。
(……あぁ、勝てねぇな)
この人の笑顔を守るためなら、俺はどんなイバラの道でも走っていける。
「……ありがとうございます。一生、忘れません」
『うん! また改めてお祝いしよ? 今日はもう遅いから、ゆっくり休んでね』
「……はい。おやすみなさい」