アンコールはリビングで
2. 甘すぎるデザート
プロジェクト始動後、最初の金曜日。
俺は今まで路上ライブ後に行っていたような大衆居酒屋ではなく、少しおしゃれな、でも気取らない程度のフレンチバルを予約して挑んだ。
「……あー、生き返る……」
バレンタインランチ以来、約1週間ぶりに会う「生の凪さん」は、疲労困憊の俺にとって劇薬だった。
たまんねぇ。可愛い。好きだ。
もちろん会話は弾み、俺たちがデザートに差し掛かる頃には、日々の疲れのせいか、いつも以上に酒が回っていた。
「ん〜っ! このフォンダンショコラ、最高……!」
テーブルの向かいで、凪さんがとろりと溶け出したチョコを幸せそうに頬張っている。
俺はテーブルに肘をつき、掌で顎を支えながら、その姿を見つめた。
とろーんとした視線が、隠そうとしても溢れてしまう。
(……あ、凪さん、口の端にチョコついてる)
指摘してあげるのが優しさかもしれない。
でも、今の俺にそんな理性は残っていなかった。
プロジェクト始動後、最初の金曜日。
俺は今まで路上ライブ後に行っていたような大衆居酒屋ではなく、少しおしゃれな、でも気取らない程度のフレンチバルを予約して挑んだ。
「……あー、生き返る……」
バレンタインランチ以来、約1週間ぶりに会う「生の凪さん」は、疲労困憊の俺にとって劇薬だった。
たまんねぇ。可愛い。好きだ。
もちろん会話は弾み、俺たちがデザートに差し掛かる頃には、日々の疲れのせいか、いつも以上に酒が回っていた。
「ん〜っ! このフォンダンショコラ、最高……!」
テーブルの向かいで、凪さんがとろりと溶け出したチョコを幸せそうに頬張っている。
俺はテーブルに肘をつき、掌で顎を支えながら、その姿を見つめた。
とろーんとした視線が、隠そうとしても溢れてしまう。
(……あ、凪さん、口の端にチョコついてる)
指摘してあげるのが優しさかもしれない。
でも、今の俺にそんな理性は残っていなかった。