アンコールはリビングで
(電話を切った湊)

「……やっば……可愛いかよ……」

俺はスマホをテーブルに置き、額を手で覆った。

酒が入って少しふわふわした凪さんの声。
「嬉しかった」なんて言われて、理性を保てる自信がない。

「……あんな無防備なとこ、他のやつにぜってぇ見せらんねぇ……」

俺はギターを強く握りしめ、改めて決意した。

絶対に、誰にも渡さない。


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