アンコールはリビングで
ランチは、テラス席のあるおしゃれなガレット専門店へ。

天気もいいので、少しだけシードルで乾杯することにした。

「……ん〜っ! 美味しい!」

昼間から飲む背徳感と、爽やかなリンゴの発泡酒。

凪さんが幸せそうに目を細めてガレットを頬張る。
その姿があまりに無防備で愛おしくて、俺はグラス片手に頬杖をついた。

「……凪さん、ほんと美味しそうに食べますよね」

「え? そ、そうかな?」

「うん。……そういうとこも、可愛いっす」

俺がさらりと告げると、彼女の動きがピタリと止まった。
フォークを持ったまま、みるみる顔が赤くなっていく。

「……っ! ふ、普通に食べてるだけだよ?!」

「はは、照れすぎですよ」

「も、もう……」

彼女は上気した頬を手の甲で押さえ、視線を泳がせた。

(……急にそんな表情……心臓に悪いよ……っ)

彼女の心の声が聞こえてきそうな反応に、俺は満足げにシードルを喉に流し込んだ。

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