アンコールはリビングで
5. 喧騒からのエスケープと、降参の合図
「え、ちょ、早瀬くん!?」
「凪さん、ごめん。走れます?」
「う、うん!」
店を出た瞬間、私たちはどちらからともなく走り出した。
駅前の雑踏を抜け、路地裏へ。
コツコツと響くヒールの、彼と私の足音。
まるで映画のワンシーンみたいだ。
少し開けた公園まで走り、ようやく私たちは足を止めた。
「……はぁ、はぁ……! びっくりした……」
「……すみません、つい、気持ちよく歌いすぎました」
息を切らせながら、彼がイタズラが見つかった子供みたいに笑う。
その笑顔が、さっきまでの色気たっぷりの歌声とギャップがありすぎて、耳元で鳴り止まない鼓動が、走ったせいなのか彼のせいなのか、もう分からなかった。
「え、ちょ、早瀬くん!?」
「凪さん、ごめん。走れます?」
「う、うん!」
店を出た瞬間、私たちはどちらからともなく走り出した。
駅前の雑踏を抜け、路地裏へ。
コツコツと響くヒールの、彼と私の足音。
まるで映画のワンシーンみたいだ。
少し開けた公園まで走り、ようやく私たちは足を止めた。
「……はぁ、はぁ……! びっくりした……」
「……すみません、つい、気持ちよく歌いすぎました」
息を切らせながら、彼がイタズラが見つかった子供みたいに笑う。
その笑顔が、さっきまでの色気たっぷりの歌声とギャップがありすぎて、耳元で鳴り止まない鼓動が、走ったせいなのか彼のせいなのか、もう分からなかった。