アンコールはリビングで
路上ライブで彼の歌声を聴き、奮闘する彼を応援し、他愛のないメッセージで笑い合い、深夜の長電話や時折見せる強引な言葉に何度も心臓を振り回され……そして、会えない時間も。
(早瀬くんは、私をずっと想ってくれてたって言うけど……)
きっと、私の方が彼に触れていた時間は長い。
だって私は、仕事で心が折れそうな時も、眠れない夜も、ずっとイヤホン越しに彼の歌声を聴いていたのだから。
彼が私を想って焦がれてくれていたのと同じか、それ以上に。私は彼の歌を通して、ずっと彼の温度に触れ、救われ続けてきたのだ。
答えなんて、とうの昔に決まっていた。
私は、溢れそうになる涙を瞬きで誤魔化しながら、ゆっくりと口を開いた。
「はい……!」
声が震えた。
それでも、彼に届くように、しっかりと紡ぐ。
「……私でよければ、喜んで」
その瞬間、張り詰めていた彼の表情が、ふっと崩れた。
泣きそうな、でも世界で一番嬉しそうな、クシャクシャの笑顔。
(早瀬くんは、私をずっと想ってくれてたって言うけど……)
きっと、私の方が彼に触れていた時間は長い。
だって私は、仕事で心が折れそうな時も、眠れない夜も、ずっとイヤホン越しに彼の歌声を聴いていたのだから。
彼が私を想って焦がれてくれていたのと同じか、それ以上に。私は彼の歌を通して、ずっと彼の温度に触れ、救われ続けてきたのだ。
答えなんて、とうの昔に決まっていた。
私は、溢れそうになる涙を瞬きで誤魔化しながら、ゆっくりと口を開いた。
「はい……!」
声が震えた。
それでも、彼に届くように、しっかりと紡ぐ。
「……私でよければ、喜んで」
その瞬間、張り詰めていた彼の表情が、ふっと崩れた。
泣きそうな、でも世界で一番嬉しそうな、クシャクシャの笑顔。