アンコールはリビングで
7. 恒久的な独占権

甘いキスの余韻の中、俺は凪さんをもう一度、壊れない程度に、けれど絶対に逃がさない強さで抱きしめ直した。

腕の中にすっぽりと収まる、華奢で温かい身体。

彼女が俺の背中に回してくれた手の感触が、ようやくこれが「現実」なのだと教えてくれる。

(……やっと、手に入れた)

もう、誰にも渡さない。他の男になんて絶対に触れさせない。

東京の夜景よりもずっと美しい、俺だけのミューズ。

彼女のシャンプーの香りを胸いっぱいに吸い込みながら、俺は深い安堵と、どす黒いほどの独占欲を静かに噛み締めていた。

『W計画』、ここに完遂。

……これから一生かけて、俺の愛の重さ、思い知らせてやりますよ。覚悟しといてくださいね、凪さん。
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