アンコールはリビングで
「……嘘つけ。俺は、……めっちゃ会いたかった」

「……」

「打ち上げ中も、ずっと……早く帰って、凪抱きしめたかった……」

反則だ。
こんな、無防備で熱っぽい声でそんなことを言われたら、突き放せるわけがない。

「……もう。座長さんがそんなこと言ってちゃダメでしょ」

「終わったからいいの。……頑張っただろ、俺。……偉い?」

上目遣いで、少し潤んだ琥珀色の瞳が私を見つめてくる。

島崎さんの言っていた通りだ。彼は今、重圧から解放されて、誰かに――私に、褒めてほしくてたまらないのだ。

「……うん。お疲れ様。すごく頑張ったね、湊。偉かったよ」

私が彼の背中に腕を回し、トントンと優しく叩きながら言うと、湊は「……ん」と満足げにふにゃりと笑った。

「……じゃあ、ご褒美」

「えっ?」

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