アンコールはリビングで
20 毛玉のスウェットと、プラチナの誓い
1. 湯上がりの聖域と、秘密のサプライズ
「……あー、生き返った」
バスルームのドアが開き、白い湯気を纏った湊がリビングへと出て行く。
お風呂上がりの火照った体で、私も彼に続く。
お互いに「この後に渡したいものがある」という緊張感と高揚感を胸に秘めているせいで、少しだけ心臓の音が早い。
湊は、首にかけたタオルで濡れた黒髪をガシガシと乱暴に拭きながら、ドサリとソファに腰を下ろした。
お揃いのシャンプーの少し甘い香りと、洗い立ての柔軟剤の清潔な匂い。そして、彼自身の体温が混ざり合った、たまらなく心地よい匂いがリビングに広がる。
風呂上がりの無防備な姿は、外で何万人ものファンを熱狂させているスターと同一人物だとは到底思えない。
私だけが知っている、彼の最も無防備で色気のある瞬間だ。
「ドライヤー、持ってくるね」
「ん。サンキュ」
私が洗面所からドライヤーを持って戻ると、湊はソファの背もたれに深く体を預け、目を閉じていた。
その隣に腰を下ろし、ドライヤーのスイッチを入れる。
普段は自分で適当に乾かしてしまう彼だけれど、今日は記念日だし、日頃の疲れを少しでも癒やしてほしくて、私は彼の濡れた黒髪にそっと指を通した。
「……あー、生き返った」
バスルームのドアが開き、白い湯気を纏った湊がリビングへと出て行く。
お風呂上がりの火照った体で、私も彼に続く。
お互いに「この後に渡したいものがある」という緊張感と高揚感を胸に秘めているせいで、少しだけ心臓の音が早い。
湊は、首にかけたタオルで濡れた黒髪をガシガシと乱暴に拭きながら、ドサリとソファに腰を下ろした。
お揃いのシャンプーの少し甘い香りと、洗い立ての柔軟剤の清潔な匂い。そして、彼自身の体温が混ざり合った、たまらなく心地よい匂いがリビングに広がる。
風呂上がりの無防備な姿は、外で何万人ものファンを熱狂させているスターと同一人物だとは到底思えない。
私だけが知っている、彼の最も無防備で色気のある瞬間だ。
「ドライヤー、持ってくるね」
「ん。サンキュ」
私が洗面所からドライヤーを持って戻ると、湊はソファの背もたれに深く体を預け、目を閉じていた。
その隣に腰を下ろし、ドライヤーのスイッチを入れる。
普段は自分で適当に乾かしてしまう彼だけれど、今日は記念日だし、日頃の疲れを少しでも癒やしてほしくて、私は彼の濡れた黒髪にそっと指を通した。