アンコールはリビングで
3. 何もない部屋からのスタート
少し落ち着きを取り戻し、二人でゆっくりとコーヒーを飲んでいると、ふと、窓から差し込む陽光が部屋の隅を照らした。
家具の配置こそ変わったけれど、この部屋の形は4年前と何も変わっていない。
「……ねぇ、湊」
「ん?」
「なんか、思い出しちゃった。4年前、初めて二人でこの部屋に来た時のこと」
私が懐かしさに目を細めると、湊もコーヒーカップを持ったまま、部屋の天井を見上げた。
「あー……。何にも家具がなくてさ。声がすげぇ響いたよな」
「そうそう。湊ったら、あの時まだ付き合いたてだったのに、信じられないくらいの熱量で『同棲プレゼン』してきてさ」
「……言うなよ。必死だったんだよ、あの時は」
湊がバツが悪そうに視線を逸らし、耳を少し赤くする。
あの頃の彼は、今よりも少しだけ若くて、もっと必死で、でもその瞳の強さは今と変わらず真っ直ぐだった。
少し落ち着きを取り戻し、二人でゆっくりとコーヒーを飲んでいると、ふと、窓から差し込む陽光が部屋の隅を照らした。
家具の配置こそ変わったけれど、この部屋の形は4年前と何も変わっていない。
「……ねぇ、湊」
「ん?」
「なんか、思い出しちゃった。4年前、初めて二人でこの部屋に来た時のこと」
私が懐かしさに目を細めると、湊もコーヒーカップを持ったまま、部屋の天井を見上げた。
「あー……。何にも家具がなくてさ。声がすげぇ響いたよな」
「そうそう。湊ったら、あの時まだ付き合いたてだったのに、信じられないくらいの熱量で『同棲プレゼン』してきてさ」
「……言うなよ。必死だったんだよ、あの時は」
湊がバツが悪そうに視線を逸らし、耳を少し赤くする。
あの頃の彼は、今よりも少しだけ若くて、もっと必死で、でもその瞳の強さは今と変わらず真っ直ぐだった。