アンコールはリビングで
「……凪さん、ちょっといいですか」
夕食後、私の家のリビングでコーヒーを飲んでいた早瀬くんが、コトリとカップを置いた。
その瞬間、彼の纏う空気がガラリと変わった。
先ほどまでニコニコと夕食の感想を話していた「爽やかで優秀な年下の彼氏」の顔から、数々の難関コンペを勝ち抜いてきた『白井不動産の敏腕デベロッパー・早瀬湊』の顔へ。
「今後の運用体制について、重大な提案があります」
彼はそう宣言すると、まるで仕事道具のタブレットを取り出すような手つきでスマホをテーブルに置き、淀みなく、かつ高速で喋り始めた。
夕食後、私の家のリビングでコーヒーを飲んでいた早瀬くんが、コトリとカップを置いた。
その瞬間、彼の纏う空気がガラリと変わった。
先ほどまでニコニコと夕食の感想を話していた「爽やかで優秀な年下の彼氏」の顔から、数々の難関コンペを勝ち抜いてきた『白井不動産の敏腕デベロッパー・早瀬湊』の顔へ。
「今後の運用体制について、重大な提案があります」
彼はそう宣言すると、まるで仕事道具のタブレットを取り出すような手つきでスマホをテーブルに置き、淀みなく、かつ高速で喋り始めた。