アンコールはリビングで
「だーめ! もう、病み上がりなんだから、大人しくしててよ!」
私は真っ赤になった顔で彼を睨みつけ、私の身体を撫でていた彼の手をペシッと軽く叩いた。
「……ちぇっ」
湊は分かりやすく不満げに唇を尖らせると、私の首元にパタンと額を預けた。
拗ねたようなその仕草が、またたまらなく可愛い。
「……島崎さんには、もう今日休むって連絡入れるわ」
「うん、それがいいよ。今日はしっかり寝て、体力回復させないと」
「じゃあ……今朝はギリギリまで、俺の看病の延長戦ってことで。……凪にくっついてていい?」
下から上目遣いで私を見上げてくるその顔は、昨夜の「ぽやぽや」ともまた違う、計算し尽くされたあざとすぎる「甘え」だった。
(……本当に、敵わないなぁ)
私は深い溜息をつきながらも、彼の髪を愛おしげに梳いた。
「……うん。いいよ。特等席を貸し切りにしてあげる」
「……言ったな? 絶対逃がさねぇから」
湊は嬉しそうにふっと笑うと、もう一度私の唇に、今度は甘くて深いキスを落とした。
彼の不器用で深い愛に満たされた、誰にも邪魔されないこの特等席で、私たちは穏やかな朝の光に包まれていた。
私は真っ赤になった顔で彼を睨みつけ、私の身体を撫でていた彼の手をペシッと軽く叩いた。
「……ちぇっ」
湊は分かりやすく不満げに唇を尖らせると、私の首元にパタンと額を預けた。
拗ねたようなその仕草が、またたまらなく可愛い。
「……島崎さんには、もう今日休むって連絡入れるわ」
「うん、それがいいよ。今日はしっかり寝て、体力回復させないと」
「じゃあ……今朝はギリギリまで、俺の看病の延長戦ってことで。……凪にくっついてていい?」
下から上目遣いで私を見上げてくるその顔は、昨夜の「ぽやぽや」ともまた違う、計算し尽くされたあざとすぎる「甘え」だった。
(……本当に、敵わないなぁ)
私は深い溜息をつきながらも、彼の髪を愛おしげに梳いた。
「……うん。いいよ。特等席を貸し切りにしてあげる」
「……言ったな? 絶対逃がさねぇから」
湊は嬉しそうにふっと笑うと、もう一度私の唇に、今度は甘くて深いキスを落とした。
彼の不器用で深い愛に満たされた、誰にも邪魔されないこの特等席で、私たちは穏やかな朝の光に包まれていた。