アンコールはリビングで
「……違います、俺のせいなんです……!俺がもっと早く止めていれば、こんなことには……っ!」

『湊くん。君が自分を責める必要はどこにもない。……あの子は昔から、一人で全部抱え込んでしまう不器用なところがあるからね。……今はただ、生きていてくれただけで十分だ』

許し。

それは、俺にとってどんな罵倒や暴力よりも、残酷で、痛々しい罰だった。

俺の不甲斐なさのせいで倒れたのに。俺が守れなかったのに。
それでも、この両親は俺を責めないのだ。

「……ただの同居人の、俺じゃ……これからの入院の手続きができないんです……。本当に、情けなくて……すみません……っ」

俺が床に涙を落としながら絞り出すと、航さんは深く息を吐き、力強く言った。

『すぐに向かう。タクシーを捕まえて、できるだけ早くそっちに行くから……それまで、凪の手を握っててやってくれ。頼んだよ』

「……はい……っ、必ず……」

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