アンコールはリビングで
「私が、私の大切な人を守り抜くために。まずは私自身を、一番に大切にする」

それが、新しく生まれ変わった私自身の、絶対に譲れない決意だった。

「……凪ー?飯できたぞー。ちゃんと納豆も出しといたからなー」

リビングから聞こえてくる、彼の明るい声。

「はーい! 今行くね」

私は鏡の中の自分をまっすぐに見つめ返し、こくりと一つ、力強く頷いた。

(……今の私なら、もう大丈夫)

過去の自分と決別した、新しい私。

深く新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込み、私は晴れやかな足取りで洗面所を飛び出した。
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